Day 1–2|霧の火山から夢の島へ
おすすめルート:成田 / 羽田 → マウイ島カフルイ空港(OGG)→ ハレアカラ国立公園 → パイアの町
マウイ島(Maui)行きの飛行機に乗り、カフルイ空港に降り立つと、そこに広がるのは喧騒とは無縁の、ゆっくりと描かれる山と海の絵巻。高層ビルはなく、あるのは風と光、雲、そして流れる時間だけ。
1日目は早めに休み、翌日の奇跡のために備えましょう。
2日目の早朝、ハレアカラ火山(Haleakalā)を目指して出発。標高3000メートルの頂から望む日の出は、雲海を割って差し込む金色の光に包まれ、まるで世界の始まりに立ち会うような瞬間。

帰り道にはパイア(Paia)の町に立ち寄ってみてください。サーファーやヒッピー旅人が集うこの町は、カラフルな家並み、ヴィーガンカフェ、手作り工芸品が静かに息づいています。
Day 3–4|東へ、熱帯雨林の鼓動へ向かって
おすすめルート:ハナ・ハイウェイ(Road to Hana)→ ブラックサンドビーチ → ワイアナパナパ州立公園 → ワイルア滝
3日目の朝は、伝説のドライブルートハナ・ハイウェイ(Road to Hana)を進みましょう。全長52マイル、600以上のカーブと59の橋を越える旅路。緑の壁のような断崖から滝が流れ、道ばたには野花が咲き乱れ、地元の人が売るバナナブレッドやレイの香りが旅を彩ります。

途中にあるワイアナパナパ州立公園(Waiʻanapanapa State Park)では、光を受けて黒く輝くブラックサンドビーチにぜひ立ち寄ってください。
4日目はさらにハナ周辺を探索。ワイルア滝(Wailua Falls)ではジャングルの奥に広がる水しぶきの涼しさに癒され、天然の温泉プールで午後のひとときを過ごしてから、西部へゆっくりと戻りましょう。

Day 5–6|時間のすき間に、静けさを流す
おすすめルート:ラハイナの町 → カアナパリビーチ → クルーズ / シュノーケリング体験
5日目はスローモードに切り替えて、西海岸のラハイナ(Lahaina)へ。赤レンガの建物と港町の香りが残るこの小さな町には、ギャラリーや地元の陶器店、市場が点在しています。
バニヤンツリーパークの木陰でぼんやりしたり、心惹かれる絵や器を探したり——過ごし方はあなた次第。

午後はカアナパリビーチ(Kaʻanapali Beach)へ。海面に太陽がきらめき、シュノーケリングや日光浴、海ガメとの出会いにぴったりのビーチです。
6日目はボートでのクルーズやシュノーケリング体験をぜひ。モロキニ(Molokini)の火山口へ向かい、透明な海で魚たちと漂う時間は、まるで夢の中にいるよう。

Day 7|やさしさを詰めて、不思議と寂しさも連れて帰る朝
朝、海風がカーテンを揺らし、最後の一杯のコナコーヒーが旅を締めくくる。
マウイ島では、遠くまで行かなくても、たくさん見なくてもいい。
ただ、ひとつの海、ひとつの山、ひとつの道にじっと身を置くだけで、雲と波と南国の風が、静かにあなたの心に入り込んできます。
きっと地名やルートはすぐには思い出せないかもしれない。
でも、あの日——
目覚ましのない朝に目を開けて見た世界のやさしさは、
これからも、ずっとあなたの中に生き続けていくでしょう。