ハワイ島7日間|火と星と海が織りなす大自然の神秘体験

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Day 1–2|世界の始まりへ、足元には溶岩の記憶


おすすめルート:成田 / 羽田 → コナ国際空港 → カイルア・コナ → キラウエア火山国立公園

ハワイ島(Hawaiʻi Island)に降り立つと、そこは人々が思い描く賑やかな南国の島とはまったく違う風景が広がります。黒い溶岩が大地を覆い、遠くでは火山が白い蒸気を立ち上らせ、まるでまだ冷めきっていない天地のよう。

1日目は西海岸のカイルア・コナ(Kailua-Kona)に滞在するのがおすすめ。強い陽射しとゆるやかな空気が流れ、山の斜面にはコーヒー農園が点在。ほのかな焙煎の香りが風に乗って届きます。夕暮れ時には海辺のレストランで、マヒマヒのグリルと地元産のコナコーヒーやトロピカルカクテルを味わいながら、旅の始まりを祝福しましょう。

2日目の朝は早く出発し、キラウエア火山国立公園(Hawaiʻi Volcanoes National Park)へ。火口の縁に立つと、足元には溶岩が冷えてできた黒い荒野が広がり、地面からは熱が立ち上ります。あたりは静まり返り、まるで宇宙誕生の前夜に迷い込んだような感覚に包まれます。運が良ければ、日没後に溶岩の赤い光が夜の闇の中でゆっくりと流れる様子を目にすることができます。

Day 3–4|雪と火の交差点で、星の彼方に時間を見る


おすすめルート:ヒロ → レインボーフォールズ → マウナ・ケア山頂での星空観察

3日目は島を横断し、雨の多い東海岸のヒロ(Hilo)へ。西とはまったく異なる世界が待っています。豊かな雨が生い茂る緑を育み、空気には草や花の香りが漂います。午前中はレインボーフォールズ(Rainbow Falls)へ。水しぶきに光が差し、虹が現れることも。午後はハワイ熱帯植物園(Hawai‘i Tropical Bioreserve & Garden)で、緑に包まれた時間を過ごしてみてください。

4日目の午後は、マウナ・ケア(Mauna Kea)山頂の星空観察ツアーに参加。世界でも屈指の星空観測地です。標高が上がるにつれ、緑の大地は火山岩に変わり、雲が足元へと消えていきます。山頂は気温が0度近く、地面には雪が残ることも。やがて夜が訪れると、空には銀白の天の川が静かに現れ、数万年前の宇宙の光が目の前に広がります。

Day 5–6|赤道の太陽とコーヒーの香り、海ガメが泳ぐ海辺で


おすすめルート:コナのコーヒー農園巡り → ホナウナウ歴史公園 → トゥーステップ(浮きシュノーケリング)

5日目は西海岸へ戻り、コナの丘に広がるコーヒー農園へ。ガイドツアーに参加すれば、コナコーヒーの栽培から焙煎までの過程を学ぶことができ、太陽が降り注ぐテラスで、異なるテイストのハンドドリップを試飲することもできます。午後はホナウナウ国立歴史公園(Puʻuhonua o Hōnaunau)へ。高くそびえるヤシの木、神聖な木像、静かな海辺が、時の流れをゆったりと感じさせてくれます。

6日目は近くの人気シュノーケリングスポットトゥーステップ(Two Step)へ。溶岩が自然に作った“階段”から、たった2歩で透明な海へ。カラフルな熱帯魚やウミガメと一緒に泳ぐ体験は、心に残るひととき。海辺に腰を下ろし、波の音を聞きながら、身体も心も静かにととのっていくのを感じてみてください。

Day 7|さよならはいらない、大地はすでに心の中に


最終日。ホテルのバルコニーで、最後のコナコーヒーを淹れ、朝の光が山と海を照らすのを見届けましょう。

この島は、あなたに征服されることを望んでいない。
ただ、そっと踏み込んでくれることを望んでいる。

火口の縁でも、雪をかぶった山頂でも、海中でも、コーヒーの丘でも——
ハワイ島は、その原初的で壮大な姿で、こう語りかけてきます。

人生の歩みは、もっとゆっくりでいい。もっと軽くて、もっと本当であればいい。

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