オーストラリアでのドライブは、広大な自然と美しい景色を楽しむのに最適です。しかし、日本とは異なる交通ルールや運転環境があるため、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。このガイドでは、オーストラリアでのドライブに関する基本情報から実際の事例まで、詳しく解説します。
道路情報
左側通行
オーストラリアは日本と同じく左側通行です。右折時には、対向車(左から来る車)に十分注意しましょう。特に交差点では、右折専用レーンがない場合が多いため、対向車の流れを見極めて慎重に右折してください。
ラウンドアバウト
環島はオーストラリアで頻繁に見られます。進入する際は、右側から来る車に優先権があります。自分の進行方向に合わせてウィンカーを使用し、慎重に通過しましょう。
シートベルト着用義務
全席(後部座席含む)でのシートベルト着用が義務付けられています。
チャイルドシート
7歳以下はチャイルドシート必須(後部座席)、4-7歳はジュニアシートも使用可です。
交差点
交差点でも、右側から来る車が優先です。特に優先道路がない場合は、右側の車に道を譲るようにしましょう。
■重要な道路標識
1.STOP標識
・完全停止(3秒間)が必須
・4方向STOPでは到着順に発進
・前車に続いて通過は禁止

2.譲れ標識
・減速&停車準備
・歩行者がいたら完全停止
・右折時は直進車優先

3.環状交差点
・右側から来る車両を優先
・進入後は車線変更不可
・環状路内での停車禁止

4.速度制限
オーストラリアの速度制限は以下の通りです。
- 市街地:50 km/h
- 郊外:100 km/h
- 高速道路:110 km/h
- 学校周辺:25-40 km/h(時間帯により変動)
学校周辺は、登下校時間帯(通常午前8時~9時半、午後2時半~4時)に速度制限が厳しくなります。標識を確認し、速度を守りましょう。
5.速度取り締まり
オーストラリアでは、速度制限が厳格に適用されます。1-2 km/hの超過でも罰金が科せられることがあります。また、主要道路には速度監視カメラが設置されており、移動式の速度取締りも行われています。

6.フックターン(メルボルンCBD)
右折時:
①最左車線に移動
②交差点で右折
※右車線からの直接右折不可

7.一方通行標識
オーストラリアの主要都市の市街地では、道路が狭く一方通行が多いのが特徴です。都市部に入る前に、道路の双方向・一方通行の標識を確認し、ルートを把握しておくことをお勧めします。

8.野生動物に注意の標識
オーストラリアでは、カンガルー、エミュー、ウォンバット、コアラなどの野生動物や、柵のない道路に家畜が現れることがあります。この標識があるエリアでは、安全速度を保ち、以下の点に注意してください:
▼対処法:
- 標識を見たら速度を落とす
- 動物が現れたら徐々に減速
- 急ハンドルを切らず、直進を維持
- 特に夕暮れや夜明けは警戒を強化

追い越しのルール
基本ルール
オーストラリアでは、左車線を走行するのが基本です。追い越し時のみ右車線を使用します。
白線の意味
- 中央の白線が破線:安全確認後、追い越しが可能です。
- 二重線で手前が破線:追い越しが可能です。
- 実線:追い越し禁止です。
その他の注意点
シートベルト
運転者と同乗者全員がシートベルトを着用することが義務付けられています。違反すると高額な罰金が科せられます。
飲酒運転
飲酒運転は厳禁です。アルコール限度量は0.05%以下で、違反すると罰金や免許停止などの厳しい処罰が科せられます。
疲労運転
長距離運転では、2時間ごとに休憩を取ることが推奨されています。疲労運転は事故の原因となるため、無理をせずに休憩を取りましょう。
緊急時の対応
連絡先
緊急時には、以下の連絡先に電話してください。
- 警察/救急/消防:000
- 道路サービス:13 11 11
- レンタカー会社の緊急連絡先
保険のポイント
レンタカーを利用する際は、保険の内容をしっかりと確認しましょう。特に、動物との衝突や砂利道走行がカバーされているかどうかを確認することが重要です。
まとめ
オーストラリアでのドライブは、日本とは異なる交通ルールや運転環境があるため、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。このガイドを参考に、安全で快適なドライブ旅行をお楽しみください!