「広大なアメリカの旅はレンタカーで自由に回りたい!」
でも、「高速道路って有料?」「支払い方法は?」「おすすめルートは?」と疑問や不安を持つ方も多いのではないでしょうか?
この記事では、料金制度の基本から、おすすめの人気ルートまでまとめてご紹介します。ドライブ旅を計画中の方は必見です!
アメリカ本土の高速道路は基本「無料」
アメリカでは、いくつかの州の高速道路を除き、その他の高速道路は無料で通行できます。アメリカの有料高速道路・有料橋(Toll Road/Toll Bridge)は通常、以下の2種類に分けられます:
一つは「TOLL」の標識があり、道路全体が有料で、車線は高速レーンとセルフサービスレーンまたは有人レーンに分かれています;
もう一つは、同じ高速道路上で一部の車線のみが有料であり、これらのレーンを利用するにはセルフサービス道路カードを使用する必要があります。

地方と主要高速道路を結ぶ道路であり、通常は政府と民間が共同で建設するため、利用には料金が必要となります。
特にカリフォルニア、フロリダ、テキサス、東海岸都市部では有料道路が多く登場します。
高速道路・有料橋の支払い方法と違反時の対応
アメリカの高速道路や有料橋では、近年「キャッシュレス化」が急速に進んでおり、料金所で現金を支払える場所は少なくなっています。そのため、以下の支払い方法を理解しておくと安心です。ただし、地域や道路によってルールが異なるため、ここでは カリフォルニア州を例に代表的な支払い方法をご紹介します。他州では異なる場合があるため、旅行前に必ず確認してください。
南カリフォルニアのオレンジ郡周辺にある73号線、133号線、241号線、261号線は有料道路(Toll Road)ですが、一部のインターチェンジや区間は無料です。
オレンジ郡はロサンゼルスとサンディエゴに隣接しているため、これらの道路は「人気区間」でもあります。

Toll Roadの料金を簡単に支払うための4つの方法があり、それぞれに適した運転習慣と課金方式が異なります。ドライバーは自身の利用習慣、頻度、費用を考慮して選択できます。
以下、短期滞在者や旅行者におすすめ順の支払方法を紹介します。
① 料金所支払い
一部の高速道路料金所では、無人ブースまたは料金箱で支払いが可能で、デビットカードかクレジットカードか現金で機械に支払います。ただし、現金払いを廃止した道路も増えているため、確実に使えるとは限りません。
② 単回支払い(One-Time Payment)
旅行者や短期滞在者向けの方法で、ナンバープレート課金や電子タグ(ETC)をお持ちでないが、クレジットカードでオンライン決済が可能なお客様向け通行前または通行後 48 時間以内にオンラインで一度だけ支払う仕組みです。レンタカー利用者には特におすすめです。
③ ナンバープレート課金(Plate Account / License Plate Account)
カメラで車両ナンバーを読み取り、登録済みのクレジットカードや口座から自動で支払われる仕組みです。事前に公式サイトでナンバーを登録しておけば、スムーズに精算が可能です。
④ 電子タグ(ETC)の利用
- FasTrak(西海岸・カリフォルニア)
- E-ZPass(東海岸の複数州)
- SunPass(フロリダ) など
車に専用端末を装着し、自動で課金される方式です。レンタカーに搭載されている場合もありますが、必ずしも全車に装備されているわけではないため、出発前にレンタカー会社に確認してください。
利用しなくでも、電子タグ(ETC)は車のフロントガラスに貼られている場合がありますが、レンタカー会社で料金を支払わないと使用できない場合があり、また使用するには保護フィルム剥がす必要があるかもしれません。
違反通知(Violation Notice)を受け取った場合
登録なしで専用レーンを通過した場合や、支払い期限を過ぎた場合には違反通知が届きます。レンタカーの場合はレンタカー会社に届き、手数料が上乗せされることも多いです。そのため、なるべくナンバープレート課金の公式サイトでナンバーを登録か単回支払いを選ぶのが安心です。
初回違反であれば、期限内にアカウント登録をすることで罰金が免除され、未払い通行料のみの請求に変更されるケースもあります。
罰金例:南カリフォルニア有料道路の罰金:$57.7+該当区間の通行料
最初の罰金通知書を受け取った後、期限までに支払わない場合、2回目の通知書にはさらに$42.5が加算されます。2回目の通知書も即時支払われない場合、罰金はさらに増加します。
FasTrakまたはエクスプレスアカウントを持っている場合、利用後48時間以内に支払えば罰金は免除されます。持っていない場合、利用後5日以内に一括払いで支払えば罰金は免除されます。
注意事項
・レンタカー契約時に電子タグ(ETC)など独自システムが組み込まれているか必ず確認すること。
・Google Maps やナビの設定で「有料道路を回避」にしておけば、不要なトラブルを防げます。
・万が一請求書や違反通知を受け取った場合でも、公式サイトからオンラインで支払い可能なので慌てなくても大丈夫です。
👉 まとめると、電子タグ(ETC)・ナンバープレート課金・単回支払い・料金所支払いの4種類が全米で共通する主な精算方法です。旅行前にどの方式を利用するか決めておくことで、安心してドライブを楽しめます。
アメリカの人気高速道路ルート紹介
旅のスタイルに合わせて選べる、おすすめの高速道路ルートをいくつかご紹介します!
① I-95:東海岸を縦断する幹線道路
区間:フロリダ〜メイン州(全長約3,000km)
通過都市:マイアミ、ワシントンD.C.、ニューヨーク、ボストン
特徴:東海岸の観光都市を結ぶメインルート。E-ZPassが便利!
② I-5:西海岸を走る王道ルート
区間:サンディエゴ〜シアトル(全長約2,200km)
通過都市:ロサンゼルス、サンフランシスコ、ポートランド
特徴:海沿いの都市を結びながら、自然景観も楽しめるドライブルート。
③ Route 66(旧道):アメリカを象徴する旅路
区間:シカゴ〜ロサンゼルス(約3,900km)
通過都市:セントルイス、アルバカーキ、フラッグスタッフ
特徴:一部区間が高速道路化。歴史ある町並み・モーテル・ダイナーを巡るロードトリップに最適!
④ I-70:大陸横断にぴったりの絶景ルート
区間:ユタ州〜メリーランド州(全長約3,000km)
通過都市:デンバー、カンザスシティ、セントルイス
特徴:ロッキー山脈越えの絶景や、大平原のドライブを堪能できる王道ルート!
アメリカ本土では、高速道路を上手に使いこなせば、長距離移動も快適・効率的に楽しめます。
料金やルールに戸惑わないよう、事前に情報をチェックしておくことが大切!