アデレード・ヒルズ〜ハーンドルフ〜マウント・ロフティ(近郊ヒルズドライブ)|半日で巡る日帰りルート

アデレード・ヒルズの高原道路から見える緑の丘陵と遠景

多くのガイドブックは、アデレードを『ワインと海』の街として紹介しています。もちろんそれは正しいのですが、街の東に目を向けると、半日あれば回れる緑の丘陵地帯が広がっていて、地元の人にとっては週末の『本当のリラックス先』になっています。私たちがアデレードに初めて降り立ったとき、ワイナリー巡りの予定を組んでいたのに、現地在住の友人に『ヒルズを1日使いなさい』と強く勧められ、半信半疑で出かけたのがこのルートとの出会いでした。

本文では、実際に私たちが走った順番と所要時間、各地での過ごし方、そして地元の人から教わった小さなコツをまとめました。ハーンドルフのドイツ風ベーカリーとソーセージを食べたい人、ロードトリップの起点を探している人、朝から夕方までゆるく過ごしたい人、すべての人におすすめです。

ルート概要:アデレード市街から反時計回りに高原を巡る

私たちがいつも組んでいるのは、以下の反時計回りルートです。市街から東へ向かい、最も近いオルドゲートでヒルズに足を踏み入れ、スターリングで休憩を取り、クリーランド動物公園で動物と触れ合い、マウント・ロフティ・サミットで景色を堪能し、最後にハーンドルフでドイツの街並みを散策して市街へ戻る、という流れです。

  • 総所要時間:約4〜7時間(昼食・カフェ・写真タイム含む)
  • 総走行距離:約70〜80 km
  • 走行時間のみ:約1.5〜2時間
  • ベストシーズン:春(9〜11月)と秋(3〜5月)。夏は暑く、冬は早朝に霧が出やすい
  • 推奨車種:コンパクトカーで十分。ワインディングが続く区間が心配な方は背の低いSUVが楽

立ち寄り順

  1. アデレードCBD → オルドゲート(約20分)
  2. オルドゲート → スターリング(約5分)
  3. スターリング → クリーランド動物公園(約10分)
  4. クリーランド → マウント・ロフティ・サミット(約10分)
  5. マウント・ロフティ → ハーンドルフ(約20分)
  6. ハーンドルフ → アデレードCBD(約30分)

マウント・ロフティ・サミットから望むアデレード平野の夕景

アデレード・ヒルズは日帰り圏内とはいえ、思った以上に高低差があります。マウント・ロフティ・サミットは標高727 m。市街を出てすぐに空気が変わり、視界も開けます。私たちのおすすめは、午後の早い時間にサミットで景色を見てから、ハーンドルフへ下るパターンです。黄金色に染まる丘陵を眺めつつ、最後にお酒とソーセージで締めくくれます。

📍 地元の人 tips:マウント・ロフティへの上り道はカーブが多く、観光客のペースで走る車が意外と多いです。運転に不慣れな方は、対向車とのすれ違い時に無理にスピードを保たず、左側へ寄ることを意識してください。

🚗 レンタカーについて:アデレード空港や市内には主要レンタカー会社のカウンターが揃っており、事前予約で1日30〜50 AUD程度から借りられます。ヒルズは公共交通が限られるため、アデレードのレンタカーをこちらで比較しておくと、午前中のうちにピックアップから余裕で出られます。

このルートで知っておきたい注意点

運転と道路のリスク

マウント・ロフティ・サミットへ続く道路は、上り下りの連続ワインディングです。私たちが実際に走った感覚では、市街から約15 kmで標高差500 mほどを一気に稼ぐため、サミットに近づくほどエンジン音が高くなります。以下の点には特に注意してください。

  • 下り坂のエンジンブレーキ:フットブレーキだけで下るとブレーキが過熱する恐れがあります。マニュアル車ならローギアへ、オートマ車もマニュアルモードを使って低いギアで下るのが安全です
  • 野生動物:早朝・夕暮れ時はポッサムやワラビーが道路に飛び出すことがあります。日没後はハイビームを推奨
  • 霧と路面凍結:冬季(6〜8月)、標高の高い区間では早朝に濃霧が発生し、路面が濡れていると滑りやすくなります
  • 駐車:ハーンドルフのメインストリート沿いは週末の午後を中心に満車になりやすいです。少し外れた町の無料駐車場を利用すると歩く距離も短く済みます

安全面・周辺治安

アデレード・ヒルズは治安が良好なエリアですが、夕方以降に人気のない道路で野生動物に遭遇したケースが報告されています。日没前にスターリングへ戻るか、暗くなる前に市街へ下りるプランが無難です。車内に貴重品を置いたまま目を離すのは避けた方がよいです。

予約と営業時間の落とし穴

クリーランド動物公園は基本通年営業ですが、悪天候や動物の健康管理のため、年に数日臨時休園があります。訪問直前に公式サイトの営業カレンダーで確認するのが確実です。ハーンドルフの主要店舗はクリスマス〜元日に休業する店が多く、ドイツ風ベーカリーの日曜営業も要確認。

出発前の準備リスト

書類・お金

  • ✅ パスポートとビザ(電子ビザの控え含む)
  • ✅ 国際運転免許証証書(日本の免許証との併携)
  • ✅ レンタカー予約確認書(保険内容も再確認)
  • ✅ クレジットカード(VISA・Master であればほぼ問題なし)
  • ✅ AUD現金:小規模な果樹園や一部カフェでは現金のみのところがあります

服装と持ち物

  • 重ね着:マウント・ロフティ・サミットは市街より5〜8℃低く、風が吹くとさらに体感温度が下がります
  • 歩きやすい靴:ハーンドルフのメインストリートは石畳、クリーランド動物公園は草地や砂利道
  • 日焼け止めとサングラス:南半球のUVは強烈。標高が上がるほど紫外線も強くなります
  • 折りたたみ傘または雨具:5〜8月は突然のシャワーがあります

車内装備

  • ✅ スマホ用車載ホルダーと充電ケーブル
  • ✅ オフラインマップ(Googleマップのオフライン保存またはMaps.me)
  • ✅ 飲料水とスナック(山の上は自動販売機が少ない)
  • ✅ ゴミ袋(オーストラリアの国立公園や丘陵エリアは「持ち込んだものは持ち帰る」が鉄則)

よくある質問

Q1. ハーンドルフだけ日帰りで訪れるのはもったいない?

もったいない、とは言えません。実際、私たちが短い日程でアデレードに来たとき、ハーンドルフだけを往復した日もありました。1つの街をゆっくり散策し、ドイツ風ベーカリーでの朝食と、ソーセージとビールでのランチを組み合わせれば、半日でも十分に満足できます。

Q2. クリーランド動物公園の入場料は?

サウス・オーストラリア州観光局の公開情報によると、大人・子ども・学生・ファミリーの複数区分があり、大人1人あたり30〜35 AUD程度、学生割引で20〜25 AUD程度が目安です。カンガルー餌付け用の専用フードは別料金で、園内で直にエサやり体験ができます。最新料金は訪問直前に公式サイトでご確認ください。

Q3. マウント・ロフティ・サミットは誰でも行ける?

はい、車で山頂駐車場まで直接アクセスできます。サミットにはカフェと展望デッキがあり、バリアフリー対応トイレも完備されています。ただし冬季は道路が滑りやすくなるため、スタッドレスタイヤ相当の装備があると安心です。

Q4. 雨の日のプラン変更はどうする?

アデレード・ヒルズの年間降水日数は約120日。マウント・ロフティの展望は雨の日はほぼ効かないため、スターリングやハーンドルフでの室内・街歩きに切り替えましょう。ハーンドルフにはドイツ風のパブやチョコレート工房があり、雨の日の散策も雰囲気があります。

Q5. ワイン醸造所も回りたいけど、半日で間に合う?

ヒルズには20以上の小規模ワイナリーがありますが、すべてを回るのは時間が足りません。ハーンドルフの帰路にある2〜3件に絞って、テイスティングメインで1時間程度を楽しむのが現実的です。運転手の飲酒は厳禁なので、ハンズフリーで配車する計画も含めてください。

Q6. 子連れでクリーランド動物公園は歩き疲れない?

園内は周回路約2 kmで、未舗装��も含まれます。ベビーカーは可能ですが、砂利道では押すのに力が必要です。園内のトラム(有料、1家族10 AUD前後)に乗れば一気にショートカットできるので、小さなお子さま連れにはこちらがおすすめです。

クリーランド動物公園の芝生の上で草をはむカンガルー

このルートは、私たちが何度アデレードに戻っても「また走りたい」と思える組み合わせです。朝9時に市街を出て、昼すぎにハーンドルフでソーセージを頬張り、夕方にCBDへ戻る——そんな1日を、ぜひあなたも計画してみてください。

アデレード・ヒルズのぶどう畑と田舎道

📝 筆者:南オーストラリアを3回訪れ、ロードトリップを得意とする旅行ライター。最終更新日:2026年6月。記事内の営業時間・料金はサウス・オーストラリア州観光局の公開情報を参考にしていますが、訪問直前に最新情報を確認することをおすすめします。

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